サマータイム導入にメリットはあるか? (nikkeiBP on Yahoo!ニュース)"
いろいろ書かれているけど、現実をわかっていません。自分で1時間ずれて活動することは簡単でも、時計を1時間ずらすサマータイムを実現することはほぼ不可能です。どうしてもやるのであれば、最低でも10年後がターゲットでしょう。
理由は簡単。機械がついて行けないから。人がいくらサマータイムだと言ったところで、機械は今まで通りの時間で動き続けます。
機械の時計もずらせばいいという訳にはいきません。GPSやNTPを使って時刻同期をしている場合、サマータイムに対応していない限り世間の時刻からは1時間ずれたままです。電波時計のようにJJYに同期している物はJJYをずらせば対応するかもしれませんが、1時間のジャンプに対応できるかは怪しいところです。JJYとGPSで同期しているような場合は…いやもうどうしましょう。
機械の時計をあわせたところで、今度はソフトウェアが対応していません。サマータイムの開始をまたいだ時間を計算すると、+1時間の誤差が出ます。終了時には-1時間ずれますが、ということは経過時間がマイナスになる場合があります。
要するに、サマータイムを導入するのであれば、時刻を気にする装置全てに何らかの対応が必要になります。が、そういうことはサマータイム推進派には無視されています。どうも、2000年問題の時に大騒ぎしたわりに何でもなかったから、サマータイムの導入だってたいしたこと無いだろうと思われている節がありますが、2000年問題のときはコンピュータ業界は比較的冷静で、騒いだのはマスコミと一部の声の大きい人たちです。
どうしても導入したいのであれば、10年スパンの計画を作って、莫大なコストと人手、それにリスクが発生することを覚悟する必要があります。サマータイムで対応が必要な機械の数は、2000年問題の比ではありません。対応がもれていた場合、本気で人命に関わるおそれがあります。サマータイム推進派が言っているメリットなんてこれらのデメリットに比べたらゴミみたいなものです。
サマータイムについて記事書くんだったらこれぐらいのこと勉強していて当然だと思うんですけどね。