2007年08月16日(Thu)

手抜き試験は意味がない

システム障害の種をまいた当事者が,その兆しに全く気付かないということは意外と少ない。言葉では表せない不安感が脳裡を一瞬かすめるはずだ。恐らく無意識のうちに警戒心が働くためだろう。

筆者はこれを「システムの神様からの警告」と呼んでいる。不思議なことに,警告を無視すると,必ずと言っていいほど障害が起こる。

これはありますね。組み上げ試験をしたらある項目でなんか妙な動作をした、ただしその後同じ試験を何回やっても再現しない。開発部門は問題ないと言う。テストの手順によっては前のテストの影響が残っている事もままあるので、再現しなければ問題ないという判断になってしまいます。そうやって本番稼働させると見事に障害発生、とか。

同じデータを使用して,新システムで出力した資料と,それまで使用していた資料を見比べて,同じかどうかをチェックする,という単純なものだ。「オーケーです」というSEの報告を聞いて,管理者である筆者は一発で合格を出し,書類に押印した。

このとき,ふと目をやった先に積み上げられた新旧の資料を見て,筆者は一瞬「おや?」と思った。旧システムの資料に比べて,新システムの資料の分量が2~3割多かったからである。しかし,一瞬脳裡をよぎったこの不安感を,筆者はすぐに打ち消した。

案の定,新システムが稼働した直後に問題が露呈した。資料が多かったのは,新システムのプログラムに記述された改頁(ページ)の位置が,誤っていたからだった。印刷する情報の内容は正しかったため,検証したSEは気付かなかったわけだ。

これはもちろんそういう話とは違うわけですが。判定基準が不明確というテスト設計のミスと、不明確なテスト結果にもかかわらず承認した確認者の怠慢ですね。いい加減なテストは何の意味もない、という典型的な例です。


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