2008年04月21日(Mon)

懐かしい話

tag: computer

かつてのスイッチングハブは消費電力が高く、ファンの搭載が必須とも言えました。しかし、最近は8ポート以下の製品ではファンレス化されたものが多くなっています。

まぢですか。8ポート以下の製品でファン付きの製品って遅くとも2000年になるまでにほぼ絶滅してたはずですが、そんなに生き残ってたなんてしりませんでした。

懐かしくなったので思い出話をします。

私が初めてネットワークの仕事をやったのは1998年の初めの頃でした。こちらで用意するのは各フロアのスイッチまでで、その先で必要なポート数を確保するためのHUBはお客様が用意することになっていました。で、用意してきた機械が数台の100BASE-TXの8ポートスイッチが数台と、デュアルスピードHUBが山ほど。

100BASE-TXが普及しつつあるころでしたがまだスイッチは高価で、このときお客様が買ってきた(日本橋で!)スイッチがぎりぎり10万切りだったとかでびっくりした覚えがあります。もっともこのスイッチ、オートネゴシエーションに失敗すると固まってしまうという欠陥品であっさり捨てられてしまいましたが。

デュアルスピードHUBはもう5年もしたら誰も思い出せなくなってしまいそうですが、10BASE-Tでも100BASE-TXでも接続できるけどスイッチングHUBより安い、というとても便利な機械でした。100BASE-TXのシェアードメディアHUBはさらにもう少し安かったのですが、当時まだ多数あった10BASE-Tの機械を接続できないので、使いにくかったのです。

この頃までのスイッチングHUBにはいろいろありました。2ポート、とかいうけったいなものもあったのですが、これは100BASE-TXのHUBと10BASE-TのHUBを接続するのに必要だったからです。それ以上でもポート数がバラバラで、2ポート刻みでなんでもあり、という状態でした。どのみちポート毎にコントローラが必要だったので逆に自由だったのです。

さて、1998年から1999年にかけてこの状況が一変します。100BASE-TXのスイッチ、とくに8ポートのものが一気に低価格化したため、デスクサイドHUBの市場はほとんど100BASE-TXのスイッチだけになりました。デュアルスピードHUBはあっさり姿を消します。唯一の取り柄の価格のメリットが無くなってしまったのですから当然です。バックボーン向けのスイッチは多ポート化し、16・24・32ポート(+アップリンク)になりました。1000BASE-Xのスイッチも選択肢が拡がり、バックボーンのギガビット化が始まりました。この時点で、8ポートスイッチでファンが付いたものは、1000BASE-Xかインテリジェントスイッチ(8ポート品は珍しい)ぐらいになりました。

この後、1000BASE-Tのスイッチが市場に出始めます。しばらくはバックボーン向けでしたが、ノンインテリジェント8ポート、といった製品もすぐに出回り始めました。初期はファン付きのものがありましたが、これもすぐにファンレス化します。

結局の所、10BASE-T、100BASE-TX、1000BASE-Tのそれぞれ初期の頃には確かに8ポートスイッチでファン付きという製品はありましたが、この領域はすぐに多ポート品に置き換わり、8ポート品はデスクサイド用途向け、つまり数が出る領域向けにファンレス化されました。8ポート以下の製品でファン付きの製品というのはどちらかというと珍しい存在なので、ファンレスのものが「多くなった」というのは、大阪で阪神ファンが多くなった、と言ってるような違和感があります。


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